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仕事は楽しいかね? #大人の読書感想文

こんばんは!子どもが絶賛夏休み満喫中(?)のまろちぴです。
夏休みも相変わらず子どもは学童生活なのですが、そんな中、私は一泊2日の出張でドタバタでした。

さて、久しぶりの大人の読書感想文は「仕事は楽しいかね?」です。

何ともキャッチーでダイレクトなタイトルです。

最初に読んだのは数年前。仕事に行き詰まってた時にこのキャッチーなタイトルに惹かれて購入。
自分を変えたくて自己啓発本を読み漁ってた時期に巡り合った本です。

あらすじ

大雪で閉鎖になった空港で、偶然出会った老人の問いかけに、動揺してしまった35歳の"私"。
日々の仕事にゆきづまりを感じ、未来に期待感をもてない私に、老人は一晩だけの講義を開始した。

この老人はマックスと言い、コンサルタントをしているようで色々な企業とのお付き合いがあるようです。

コンサルのノウハウ…ではなく、どうやってクリエイティブなアイデアが生まれてきたか?というストーリーを交えて、マンネリな日々の打開策を主人公に伝えると言うストーリーです。

有名どころでは、リーバイスやコカコーラがどうやって誕生したか?という話もあり、なるほどなと思いながら読み進められます。

こんな有名どころですら、最初から計画的に開発されてきた訳ではなく、いわば偶然の産物出会ったり、失敗や思いがけない方法から生まれたことが、ヒット商品につながってきたことが明らかになります。

どんな結果であっても、捉え方によっては成功になる!結果をどう捉えるか?と言うのが本書の醍醐味です。

本書の中で、指南役であるマックスは「遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る」と言います。
一方で、「試すことは簡単だが、変えることは難しい」とも。

要するに、どんどんチャレンジをして変えて良くしていこうというアプローチを続けることの大事さを解いているのです。

何もできずに彷徨っているのがマンネリ状態なので、とにかくやってみよう!と言う精神ですね。

ただ闇雲に挑戦するには限界があるので、マックスは3つのリストを作るのが良い、と提案します。

その3つのリストが以下です。

・仕事上でやったミス

・問題点、仕事に関してイライラすること

・仕事でやっている、あらゆることのリスト

1つ目は「仕事上でやったミス」、これはわかりやすくミスを改善するにはどうすれば良いか?と言うきっかけになりますよね。
2つ目は「問題点、仕事に関してイライラすること」。これは1点目の続きになりますが、1点目は自分の問題ごとにフォーカスしているのに対して、自分以外の誰かが抱えている問題点や、イライラすることをどうすれば良くできるか?と言う着想点にしようと言うことです。
最後の3つ目は「あらゆること」。1つ目、2つ目は明確に改善すべき課題が見えている状態ですが、それ以外の現状問題ないようなことも含めた「あらゆること」も、普段と違うやり方をしたら、もっとよくなるのでは?と言う視点に変えてくれます。

初めてこの本を読んだときには、「言っていることは何となくわかるけども、現実的でないような?」と漠然と思っていたのですが、仕事を続けてマンネリ化が進んだ今、改めて読むとなるほど、事なかれ主義で失敗を恐れて同じ価値基準で同じようなやり方に終始しているからこど、行き詰まりを感じるのだと気づきました。

改めて何かを変えよう!改革しよう!と言うのはマックスも言う通り難しいのですが、少しずつでも試してみて成り行きを見守る…そうすれば良いアイデアは自然と受け入れられ、いつしか習慣も変わっていく、と言うのが理想です。

もちろん会社に勤めている以上、ルール変更の壁はないとは言えないですが、やれるところから少しずつ試していく、と言うのが良いのではと思いました。

マンネリを打破したいときには一読するのがおすすめです。

が、以前読んだ「ザ・ビジョン」のような理想像をきちんと掲げて行動しよう!と言うコンセプトとは全く無縁というか真逆なスタイルなので、あくまでもアイデアを考えるノウハウ、と言う位置付けでしょうか。

ストーリーで、実例も多く、ページ数はそう多くないので、2時間くらいで気楽に読めるので、行き詰まっているときにおすすめの本です!


仕事は楽しいかね? (きこ書房)

 

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