こんばんは!キャリア迷子のまろちぴです!
キャリア模索中に色々な本を読み漁っています。
その中から、本日紹介する本は「ザ・ビジョン」という本です。
この本と出会ったきっかけは管理職研修で推薦図書に指定されていて、
ビジョン策定ってどんなもんやら?というところから読み始めました。
この本のあらすじを簡単に紹介します!
とある保険会社に入社したエリー。
入社後、毎朝ジムという男性から社員全員に宛てたメールが届く。
メールの内容と、エリーとジムの対話から、
組織のビジョンに必要なものと組織に根付かせる仕組みが明らかになっていく。
さくっとネタバレしてしまうと、エリーというのは新入社員で、
ジムはエリーが就職した会社の社長なんですね。
社長であるジムは、ビジョンを浸透させる意図で毎朝メールを送っていたのですが、
その意図を知らないエリーが偶然ジムと早朝のオフィスで出会ったことから
ビジョンは何のためで、どういう風に作られるのが良いのか、ビジョンをどう浸透させていくのか?
というのをストーリーを通して描かれています。
基本的には二人の会話を発端に、会社や家庭での出来事を交えながら描かれているので
ビジョンという一見とっつきにくいテーマではありますが、読みやすいストーリーになっています。
企業においてビジョンというのは、「ミッション・ビジョン・バリュー」と3点セットでよく使われます。
ミッションとは「会社が存在する意義」であり、ビジョンとは「会社が目指す姿、ありたい姿」を指すことが多いです。
またバリューというのは「会社における価値観、仕事を進めていく上での大事にしていること」を表すことが多いようです。
この中にある「ビジョン=ありたい姿」を明確に示すことが、ビジョンの構築であり、
ビジョンを落とし込んで共感してもらうことで、マネジメントがしやすくなる、というのが本書の伝えたいことの1つだと思います。
で、そのビジョンですが、まず壁に思うのは「どうやってビジョンを作る?」だと思います。
私もチームリーダーになり、管理職研修を受けながらビジョンの大事さを認識しつつある頃に
自分の頭の中の情報を寄せ集めてビジョンを考えたりもしましたが、うまくまとまらず…。
それもそのはずで、チームのビジョン、部署のビジョンを決めるならば、チーム員や部署員を巻き込まなければ
本当の意味で納得間、腹落ち感のあるビジョンは作れません。
その構築過程もこの本の中ではストーリーとして描かれています。
ビジョンを作る過程では、現実として出来ていないことにも当然目が行きます。
現実と未来の姿(ビジョン)のギャップを知ることで、改革のチャンス=伸びしろを知ることができるのも
ビジョン策定のメリットとも考えられますね。
こうして作ったビジョンですが、年初の目標設定やチームMTGなどで披露して終わり、では
正に「絵に描いた餅」状態で効力を発揮しません。
先にも書いたようにビジョンと現実にはギャップがあるはずで、このギャップをどう埋めていくか。
これが日々の業務を粛々とこなしていく以外に、改善していく部分につながっていくはずです。
そして改善していく部分がどこで、どうやって進めていくか。
これも放置プレイで進むことは無論なく、日々のMTGの中で具現化していったり、
雑談の中で取り上げたりして、日々意識して落とし込んでいくことが大事。
それを本書の中ではジムが毎朝のさりげないメールの中で伝えていくんですね。
メールの受けてはもちろんビジョンを浸透させられている、なんて思うわけではなく
知らず知らずの間にビジョンを理解し、共感するようになっていく。
私はこの本を読むまで、ビジョンは掲げて終わりだと思っていました。
しかしビジョンが一人歩きするのではなく、一緒に働くメンバーが共通のイメージを描き、
それをビジョンとして認識し、日頃の業務や雑談の中からビジョンに近づくアイデアを見出す。
こういったプロセスができるように導いていくことが、マネジメントなんだと
この本を読んで学びました。
チーム員が仕事さえしてくれていればそれでいい、正直そう思っていたのですが
やはり大事なのは「何のために、どういう風に仕事をしたいか。そして、どう在りたいか?」
をきちんと伝えていくことが大事なんだと再認識した本でした。
口下手なチームリーダーにはハードル高いです…でも頑張らねば。